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ミッドフットの履き心地って?素直に解説します。

~ミッドフットシューズの開発経緯~

今から約9年前にさかのぼります。
きっかけは新しい製品のアイディアを考えている中、ある社員の繋がりで関西大学の河端教授と出会う事から始まりました。先生の『世間の靴は足の構造を全く無視して作られた物ばかりだ』という指摘に私は驚愕した事は今でも鮮明に覚えています。靴メーカーの立場としては衝撃的でした。そのアイディアは従来の靴の歩き方とは真逆で『かかとから着地しない』事。まさに非常識な発想です。しかしその靴で歩く事は、将来の足の健康につながる事、そして歩く事に億劫になっている人の助けになれる事が出来る先生の熱い想い共感し、前例のない新しいチャレンジに臨むことになりました。

開発の試行錯誤を経て出来上がったのが現在の形になります。
ではその特徴についてカタログには載っていない細かい事までご説明いたします。

 

底の見た目は独特、これがミッドフットの全て!

ミッドフットは靴底が全てと言っても過言では御座いません。
つま先、ヒール部分が湾曲しているのが大きな特徴です。
真ん中部分は平面ですが両サイドと比較すると若干盛り上がっており、その高低差は約5㎜です。ヒールはというと完全に浮いている状態です。そして後ろに反り上がり丸みを帯びています。

ヒールの角を無くすことでダイレクトに踵が着かず、さらに中足部への着地がスムーズに行われるのです。ヒールの端と地面との高低差は約25㎜あり不安定ではないかと思われますが、歩行動作に入るとほとんど気になりません。

 

履いて真っ先に感じるのは足裏に伝わる接地感。

 真っ先に感じるのは中足部の接地感だと思います。ソールの真ん中部分が盛り上がっている為、中心部分の接地感が足裏に良く伝わります。例えるならば『青竹踏み』をしている様な感覚に近いです。そのため初めて履く方の中には慣れが必要な場合もございます。ただこの青竹踏みの様な感覚は静止状態の時だけです。ウォーキングをしている時は常に足が動いているので中足部の接地感はそこまで感じません。正直ここが好き嫌いが分かれるポイントでもあります。

あと、これは私が接客させて頂く時に必ず申し上げているのですが、偏平足の方は中足部の接地感がより大きく伝わると思います。偏平足気味な私の実際の体験談からです。足のアーチが低いと足のクッション機能が比較的少なくなるからです。なのでこのような方は初めは毎日又は長時間の使用はせずご自身のペースで使う事をお勧めします。

歩いた時の『違和感』は『快感』に変わる。

はじめての歩く時は少し違和感があるかもしれませんが、変に意識して歩き方を変えないでください。いつもの靴と同じ使い方で大丈夫です。普通に歩いてもダイレクトに『ドンっ』とかかと着地しにくい設計になっています。もう少し細かく言うと着地点はかかとよりすこし前でその時間は一瞬です。直ぐに体重移動へ移れる仕組みになっています。一歩を踏み出すとそのまま体が前へ進んでいく感覚です。足も自然に前へ出ていきます。

 

歩きやすさの理由には面白いデータが!?

下記のグラフを見てください。これは靴を履いて歩く一連の動作中で身体に加わる力の大きさ(縦軸)、その時間の経緯(横軸)を現したものです。一つ目の山が着地まで、二つ目の山が足の送り出しの時となります。ミッドフットシューズ【赤】と従来のシューズ【青】を比較すると、着地時に身体へ加わる力の大きさに差があります。この差が足の負担に大きく関係してきます。また身体にかかる負担時間も短く足の送り出しへの移行が早くスムーズです。

ミッドフットは『歩く事だけに特化した特別なシューズ』

ミッドフットは…、

・着地時にかかる負荷を少なくする事が出来る。
・そして前へ進む動作に無駄がなく、スムーズに体重移動が出来る。

この2点が歩きやすいと感じる大きな理由です。
静止している時は他の靴より劣る面がありまだまだ改良のする必要はあります。 しかし歩く事のメリットを優先し歩きやすさを最大限にしたシューズです。
これから春に向けてウォーキングが盛んになります。
今年の春は私たちが自信をもって作ったミッドフットシューズで是非歩いてみてください。


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